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Web Magazine 忙中閑話 Vol.7

気功の魅力と不思議なパワー 2 「防排煙No.48」掲載
トモエ工業(株)川原信一
一、外気功の概説及び物理的現象
 気功師が、自分の体のある特定の穴から外気を出し、患者へしびれ、張り、温かい、冷たい、重い、運動などを感じさせる等の外的現象を一般に外気功と称している。
 従って外気功を病気の治療目的に施す方法を気功の外気療法と言う。
 気功には、体内の気を鍛錬して、体表の筋肉、骨と皮膚を強化する為、武術気功と医療気功が両方含まれる。医療気功には又自分で心身ともに訓練によって、病気を治療したり、予防したりして、寿命をのばすことと、気功医師が「外気」を出して、患者に治療することの二種類の方法がある。
 気功の外気療法は、気功治療の一つの手段である。古代には外気を出すことを「布気」と称した。歴史本に「練功の人は、十分に鍛錬すること、気を他人に与えられる。それを布気と言う。この方法で人間の疾病を治す。」と述べていた。昔の人はとっくに外気で、病気を治すことが分かっていた。現在の多くの気功師は、気功と言うのは長期的気功鍛錬によって出て来た真気 (元気) であり、人体の一種「潜在的能力」であって、人間の一種内的功能である。それは人体の生命活動を促進する基本的物質であると考えられている。
 気はとにかく何ですかについて、現代の科学で、すでにこの真気が客観的に存在すると証明されている。その気は複雑な物資の性質を持っている。人体場、次音波、赤外線の輻射、微粒波などがある。気功の研究分野がもっと拡大されると、人類自身の潜在能力を発揮し、知能を開発する等の分野に巨大な役目を果たすことができるでしよう。我々は、この外気がそれぞれ異なっている経路と経穴から体に入り、患者の体内の気が強められ、経路の潜在的な効能を誘発し、経気の運行をよくすることによって、陰陽の平衡、気血の調和、経路の疎通と活血化などの作周をもたらす。生体の病気に対する抵抗力を高めることができる。

二、外気治療の原理
 人間が「気功状態」の中で、意識的に体内の気を動員して、体のある穴やある部位から集中的に一定の強度や密度で出された気功の情報とエネルギーを「外気功」と一般に言われている。その作用は一般的に、自分自身や他人の体の筋肉、経路、臓腑、循環と神経系等の機能を調節したり、改善したり、治療したりすることができる。
 それによって、経路を通じ、気血を調整し、免疫を増強する。生体の興奮をバランスよく調整して、体の健康を高める。

三、外気の発気には三段階に分かれている
  1. 意念発気による外気功
    意念発気は最上級である。遠隔操縦の能力を持っている。腕前は上手でないとできない。
  2. 目発気による外気功
    目発気は上級であり、一般的に練功を積んでいても、更に刻苦の練功をして始めてできる。
  3. 手発気による外気功
    手発気は中級であり、一定の練功の水準に達すると、体内の精気を手の穴に導引し手の穴から外気を出す。
 三者共意念を中心にして外気を出すが、前二者は意念が最も重要である。外気の放出には昔からの歴史的な根源がある。現代にそれを研究しあい、探索し、マスターするのは、人類の健康に大いに役立つ。

四、外気治療の四つの素因
外気で病気を治すことができる素因は沢山あるが次の四点に集約できる。
  1. 人間と人間の間に共通性があり、外気情報の信号が通じる所がある。
    外気によって共振と同調が引き起こすのは、治療の基礎である。
  2. 人間と人間の間に対応している部位に、気血の運行、血液循環、気体の交換、新陳代謝がある。これは治療の中核である。
  3. 人間と自然、全ての人が自然界の「気」を吸入して、体内の気を充実しなければならない。
  4. 発気と暗示性、気をだす時、必ず主観的に意識して体内の気を動員して、特定の部位から気を出して、患者の部位等へ影響を及ぼす。この主観的な意識は、気功中の暗示或いは心理作用の過程であり、これを誘発過程と言う。この外に、患者に対する要求は、患者自身外気の治療を受ける気持ちが必要である。そうすることにより外気の情報を受け取ってから、迅速に能動的に、それを自分の内気に転化させ、外気功の効力を速く現わせる。患者の思惟参加は外気治療の効力面で重要な要因であり、心理暗示と深く関連している。

五.外気を放出する練功方法
 外気を放出する気功法は、体の内と外の訓練を兼ねて、動と静が結合されている気功法である。練功する方法は色々あるが、仙人長寿功の練功方法を推薦する。
 この練功は千年以上の歴史があり、崋山派の極秘の巧法として知られ、人体の骨格を意識したすぐれた練功である。この練功を継続すれば、内気、外気ともに充分に満足する気を修得することができる。以下仙人長寿功の九つの練功を説明する。
仙人長寿功
1.予備式
1)動作  
2)呼吸 自然呼吸
3)意念 下丹田
2.震動巧
1)動作 肺・心臓の上下マッサージ、次に肝臓・脾臓の上下マッサージ、腎臓のマッサージ、最後に丹田のマッサージを順次行う。この時、体を上下にゆすりながら湧泉から邪気を除くイメージが肝要である。
2)呼吸 自然呼吸
3)意念 リラックス、内臓全体まで震動する。
4)巧効 体全体が温かくなる、次第に汗がでる。
5)巧理 震動により経路、気血が活性化される、奇絡八脈も調整される。
3.左右転肩
1)動作 横隔膜を広げるイメージを持って、前から後ろへ肩を回転・後ろから前へ肩を回転させる。
2)呼吸 自然呼吸
3)意念 肩の回転と同時に左右の内臓も上下摩擦する意識。
4)巧効 肩を上下することにより、肺臓、脾臓を引き上げ、右肩をあげることにより肝臓に刺激を与え、三焦経に良い影響を与える。
4.双転肩
1)動作 腕を前から後ろへ回転させながら肩甲骨を合わせる。反対に後ろから前へ肩甲骨を合わせて回転させる。
2)呼吸 自然呼吸
3)意念 骨の内の特に鎖骨・肩甲骨の開閉、上半身の筋肉全体を意識する。
4)巧効 上半身を開発し、心臓、肺臓の病気に効能がある。
5.蠕動巧
1)動作 脊椎を一個一個動かす意識を持って背中を前から後ろへ大きく回転させる。反対に後ろから前へ大きく回転させる。
2)呼吸 自然呼吸
3)意念 人の骨格の中心である脊椎の骨の一個、一個を意識しリラックスして前後に動かす。
4)巧効 骨、関節、中枢神経、脳、ホルモン、内臓、内分泌に好影響を与える。
6.龍遊巧
1)動作 体を頭の部分、腹の部分、大腿の部分の三つに分けて円を作るように左から又右から回転させる。
2)呼吸 自然呼吸
3)要求 体は腰の部分から揺らす、頭の部分と腹の部分、大腿の部分の三っの部分に円を作るようにする。
4)意念 人の骨格の中心である脊椎の骨一個、一個を意識しリラックスして蛇が歩むように左右に揺らす。
5)巧効 骨、関節、ヘルニア、内臓、ホルモン、自律神経の調整。
7.上環巧
1)動作 頭は垂直に保ち、肘は左右に無限記号を描くように回転させる。手の動きと骨盤の動きは逆の動きをする。
2)呼吸 手を押すときに吐き、引くときに吸う。
3)要求 頭は垂直に保つ、肘は左右細長い無限記号を描く、骨盤の左右を上下させる。
4)意念 脊椎の3456番および肩のツボ、心、肺のツボ、腸骨、骨盤を意識。
5)巧効 心臓、肺臓、腎臓機能の活性化、男女ホルモンの調整。
8.双環巧
1)動作 両手の間に気の球の存在を意識して、気の球を両手によって充分に練る。
2)呼吸 自然呼吸
3)意念 両手の間に気の球が有ることをイメージし、その球を落とさないように左右に移動する
9.収巧
  足は肩幅のまま、両手は自然に下げる、息を吸いながら両手を横から上に揚げ、頭の上で円を作り、百会より光を入れて両手を正冲線に沿ってゆっくりと下げる、上丹田→中丹田→下丹田に収める。これを三回ゆっくりとして、さいごに両手を上に腰に沿え、後ろから横に廻し、前に廻して大きな気を抱え、その気を丹田に収めて、気をじっくりと味わって終了する。

医学気功整体師 川原信一


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